私のセックスレス体験談。

こんにちは*
セラピスト　ゆき　です。
前回のセックスレスのブログから、セックスレスの相談を数件頂きました。
その中で
「ゆきさんはレスの時どうしましたか？」っていう質問。
これはだいたい聞かれたなぁ～と思い、今回のブログネタはこれに決めました。

私のセックスレス体験談。

需要あんのかよとは思うけど。笑

さっそく、レスの時はどうしてたか？
ですが
泣いてました。笑
相手としたくて泣いてたわけでは一切なく、もう心身がつらい。
惨めで、存在を否定されているようで。
極めつけに前の旦那には「ゆきの体に魅力を感じへん」と言われ、その言葉で心が全崩壊し、そこから完全に私の体が相手を受け付けなくなった。
身体どころか心も受け付けなくなり、相手に対し全感情が消えました。日常的に。
風俗三昧のくせ、あんな言葉を放っておきながら、処理がしたくなったら強引にでも抱こうとしてくる相手に、抵抗することもできず。
残念ながら心身ともに拒絶状態の私は濡れることもなく、「おまえどうせ俺の事好きちゃうから濡れへんのやろ！！」とか言われ、無理やり突っ込まれる。
出したら寝る。
みたいな。
ダッチワイフかよ！！！！！！
ってね。
ちなみに、この時も、私は性に対してはかなり好奇心も探求心もあった。
ただ、相手と価値観が大きく違った。
埋められない溝が、歩み寄れない溝があるんだと思い知った。
だから、私はただセックスが好きだけではどうしようもない事を知り、
好きだけでするセックスには終着があることも、飽きがある事も知った。
それから間もなく離婚をしたのだけど、離婚後はとてもセックスなんてできるはずもなかった。
だって私の体は魅力のない体やからね。
そう。
その相手が、何気なく放った言葉が、ずっとずっと私の心を刺し続けて、いつまで経ってもカサブタにもならずにいた。もう何年も。
一時期は自分から女である自信がぽっかりと消え穴があいてしまって、鏡を見るのが怖くなった。
男友達が励まそうとかけてくれた「おまえはいい女やぞ。昔みたいなゆきに戻れ？」という言葉にも吐き気がして、嘘だ嘘だと大泣きする始末。
もうね、女であることに嫌悪感を抱き、化粧をする自分に吐き気がして
もう、このまま一生私は親として生きていくだけで、女ではもう、ないんだ。
と思ったし、呪文のように自分に言い聞かせてた。
あれだけメイクもお洒落も髪をまくことも、スカートもヒールも大好きやったのに、すべてを手放した。
私は女じゃなく、親やから。って。
それが20代後半の事。結婚は20代半ばやったからね。
正直、女盛りをそんなセックスレスの結婚生活に費やしたことをめちゃくちゃに後悔している。

この出来事がね、より性を深く考えるきっかけになった。
セックスに大切なのは、身体の相性よりも、価値観の相性と、向かい合う姿勢が何より重要なんだな。って。
本当に一番大切なのは、その価値観を伝え合い、そして理解しあえない事に向かい合って話し合える信頼関係なんだなって。
それがないと、あっという間に終わってしまう。
どちらかの我を貫くだけのセックスは、面白くない。
どれだけ演技をしても、いずれ身体が反応しなくなる。
心が追い付かなくなる。
それが苦痛な時間になってしまったら、少なくとも私の心と体は悲しんでしまう。

嫌なことを嫌といえなかった。
相手の「気持ちいい」だけを叶えればいいと思っていた。
相手の我を貫くセックスが、いいセックスだと思っていた。
断ったらキレられると思ってたし、殴られるかもと恐怖だった。
だから演技もするし、私は一度もイかなくても相手がイけば十分だと。
そんなセックスをしていれば相手ももちろんそれが当然となって
イく事だけが目的のセックスとなる。
そうなると、もうこっちを気持ちよくさせようとか、そんな気持ちは起きなくなり、いつもの場所でいつもの流れで、愛撫なんてなくあっという間に終わっていく。
毎日目にして毎日抱ける女の扱いなんて、しょせんそんなものだと…。


私は、それまで好きな人とセックスをしてきた。
結婚前につきあった人と、すごく価値観が一致して、夢中になれて心が満たされたことを覚えている。
結婚生活よりも長く続き、一緒にいる時間も比較的多かった。
お互いの年齢ってこともあったんやけどうけど、飽くことがなかった。
好奇心も興味も尽きることがなく、どこまでも溺れていけそうな気がした。
だから余計に、価値観が合わない人もいるんだ　と、すごくあっさりと割り切れた。
元旦那とのセックスに関しては。
こんなに楽しくなくてこんなにしんどいんや。って。
だから、どうしても抱いてほしいなんて気持ちは全くなかった。微塵も。

ある意味、私の前の旦那は、かなり男らしい価値観の持ち主だったように思う。
男らしいってディスってるわけじゃなくてね、仕方のない事なんだってこと。
男の人と女の人はそもそも性の入り口から違う。
エロい漫画ですら、男と女のものは、ストーリーが違う。
AVだって、男もの、女ものだと流れが違う。
男は視覚でセックスし、女は聴覚でセックスをする。といわれるように、感じ方が、興奮するポイントが、全くとはいわなくても多少のズレがある。
男性がAVで知識を身に着けるのは、それはそれでアリなことで、否定することではない。
また、女性がイケメンや好きな人にロマンチックに甘い言葉をかけられながら犯される妄想を掻き立てるのも、おかしいことでは全くない。

オーバーともいえる指や腰の動きで、髪を振り乱して色んな液体まみれになって、大胆なポーズでするセックスを学んできた男子には
まさか女子が、優しく全体に触れられながら甘い言葉をかけられつつ、ソフトな愛撫と焦らしながら愛を注がれるセックスに夢中になりたいなんて、全く予想もつかないでしょう。
その大きな違いをどうしようか。
まさか、互いにシークレットにした状態では、分かり合えるわけはない。
本当は背中の首あたりが最高に性感帯なのに、ずっと乳首ばっかりなめられて全然気持ちよくないけど、一応喘いどこう。とか。
あんまりGスポットとか分からんけど、AVでめっちゃ喘いで潮吹きしてたから指二本をクロスにして入れて高速出し入れしたろ！！！！とか（これマジやめようね）
雰囲気でセックスするにも程がある。
私たちは、エスパーじゃないから。
心の中で思ってても伝わんないでしょ。
このままじゃ一生背中は愛撫してもらえないし、クロス指でガシガシされて痛みに耐えつつ気持ちい演技をして、それを見た男が「やっぱすげー気持ちいんや！これ！このまましてたらAVみたいに潮ふくかも！！もっとやろ！！！」みたいになるし。
もう膣の中ボロボロになるで。

ま、ちょっと話が長くなりそうやからこのへんにしとこうかな。笑

まぁ、セックスレスって本当に色んな要因があったり、きっかけがあって
セックスがなくても確かに愛情を感じあってる夫婦もいれば
もうぎりぎりを保ってる場合もあって
いい奥さん、旦那さんであっても、レスであることに顔がゆがむぐらい苦痛さや悲しさを抱いている場合もあってね。
相手をなんとなく突き放した一言がいつまでも相手の心には刺さって抜けず、苦しみ続けたり。
でも、確かに相性もあってね。
だって、世の中にはレスにならない夫婦もいて、レスから回復する夫婦もいる。
その違いってなんだろうって思うよね。
私は相手に抱かれることに拒絶を抱き、相手も私の体に魅力を感じてなかったので、まぁお互い様っていうところで終わりを選んだけど
現実問題、そう簡単には離婚ができないことも十分理解してる。
私だってセックスレスだけで離婚を選んだわけじゃないからね。離婚に一年もかかってるしね。
だとすれば、やっぱり、向かい合う努力って必要なのよね。
それが片方だけでも進展しないから、つらいところよね。
夫婦・恋人の片方だけが努力をしたって、話し合いもセックスも二人でするものやからさ。


ってことで次は「セックスを話し合う重要性」について書きたいなぁ。
上の続きになるけどね。
しっかり話し合う事で、どんな影響があるのか。


セックスは特別な秘めゴトなのかもしれないけれど
心の中まで秘めてしまったら、意思疎通ができないからね。
お互いを分かり合うために、向かい合う。
お互いを知るために、話し合う。
お互いを満たすために、学びあう。

のだと私は思っています。


よいセックスを！



ゆき